ToshiyaのGuitar Technic Tips1 (For Beginner)


・はじめてギターを握る君へ
まぁ、ギターに限らず楽器を総じて言えるものだけれども、ギターは君の心の中にある喜びや悲しみ、熱い気持ちを表現するためのものだ。小学校や中学校で日本語を勉強していると、大きくなって人の心を動かす手紙が書けるように、ギターも練習すると人の心を動かす音を奏でることができるようになる。
自分が感動を受けた音、楽曲をコツコツ練習することだ。好きな楽曲を好きなギターで演奏できるようになるのが一番いい。好きこそものの上手なれというやつだ。
俺もまだまだ勉強中だ。一緒に頑張ろう。

・何はなくてもまずチューニング
ギターってやつは、基本的に木でできている(もちろん違うのもあるが)。木でできているから適度な硬さと適度なしなりを持っている。このおかげで音が響くというのもあるんだが、気温や湿度で膨張したり収縮したりする。弦も同じで、基本的には金属でできているが温度やなんやかんやで伸びたり縮んだりする。結果、チューニングが狂っていくわけだ。
エレキで激しくアーミングしたり、ときには普通に弾いてるだけでも狂っていく。弦がマッサラ新品の時も狂いやすい。
一回チューニングするとそうそうは狂わないと思ってる人が多いが、チューニングは実に狂いやすい。
だから、演奏前には必ずチューニングして、できるなら曲間にもチューニングするよう心がけよう。

チューニングは上の太い弦から
6弦:E(ミ)
5弦:A(ラ)
4弦:D(レ)
3弦:G(ソ)
2弦:B(シ)
1弦:E(ちょうど6弦の1オクターブ上のミ)

と相場が決まっているが、BeatlesのYesterdayでの半音下げやドロップチューニング、オープンチューニングという変則チューニングもある。ここではまずレギュラーチューニングでの話をさせてもらう。

・弾いてみよう
ギターコードってやつは星の数ほどある上に、色んなアーティストがどんどん「自分コード」ってやつを作ってる。
初心者ギターには、数あるコードの中から誰もが通るコード、ローコードから紹介しよう。
下の図を見て欲しい。ここではローコードの中でよく使われる5つのコードを用意してみた。
C G F Am Dm

ローコードは、ギターのヘッドの方で、F以外は開放弦(なにも押さえない弦)を使うコードだ。
F以外は押えるだけなら実に簡単なはずだ。
しかしギターの演奏というのは、こういうコードを瞬時に押えられなくてはならない。
だから、C→G、Am→F、G→Fなんていう移動が瞬時にできるように練習して欲しい。

図では、細い1弦が上、太い6弦が下に書かれている。
なぬ?実際と逆のようだ、とな。
そう、コードはこのように逆に書かれている事が多い。それは君がギターを抱えた時にネックを覗くと6弦が上に来るが、そのイメージで図を下から見る形になっているんだ。コード図を見る時は下から図を見て、抱えたギターを見てあてはめると思ってくれ。

CやDmで書いてある「×」は弾かないという意味だが、例えばDmで4弦を狙ってストロークしたり、Cで5弦を狙ってストロークすればいい。
が、言うは易し行うは難しで、君が初心者だったらそうそう簡単に狙った弦からストロークってのは難しい。
で、どうするかというと、左手の親指を上から被せて軽く弦に触れさせるんだ。ぐいっと押さえてしまうと、音が鳴ってしまうから、かならず軽く触ることだ。
Cでは6弦のみ、Dmでは5弦と6弦を親指で軽く触れる。これにより、弦の振動が抑えられて音が鳴らない。
これを「ミュート」と言うんだ。

難関はFのコードだろう。
人差し指一本で6つの弦を全て押さえる。初めてだとなかなかできない。コツがわかってしまうとそう難しくもないし、これができたらハイコードという高いフレットのコードもたくさん押さえられるようになるので、演奏の幅が広がる。
是非しっかり習得してくれ。

コツと言う程でもないけれど参考がてらに・・・
・真直ぐ押えるのではなく、ちょっとひねって押えるような感じ。
・裏から押える親指は、人差し指と平行な位置にはこない(少しずらす)。
・とりあえず5フレットあたりからトライしてみる(真ん中あたりが弦のテンションが低いからなんだ)。
という方法がある。
決して力で押さえるものではないので、できてしまえば「ああ、こういうことなんだ!簡単!」とわかるはずだ。
押さえられたら、6弦から1弦ずつ、1つ1つ弾いてみよう。全てジャーンと音が響けばOKだ。
もしもバインと鳴っておしまいだったら押さえ方が甘くてミュートしている証拠だ。

・曲を演奏してみよう
音楽には著作権というものがあって(おかげで俺たちも若い頃に食べていけたんだが・・・)、何でもかんでもインターネットで公開していいというわけではないんだ。
なので、曲の一部にコードを振っているから、歌詞やメロディーは推測して欲しい。

まず、みんな小学校で習うと思う曲で、数年前に若手有名歌手がカバーした「大きなのっぽの古時計」だ。
コードにはこれが正解というのがなくて、同じ曲でもいろんなコードのつけ方がある。
今回俺はこの曲をCで始めるようにしてみた。

 C  G     Am  F  C   G   C    C   G  Am F C    G  C
大きなのっぽの・・・    おじいさんの・・・   百年いつも・・・  ご自慢の・・・
C      Am    Dm     G G     Am  G
おじいさんの・・・  生まれた・・・ 買ってきた・・・ さ~
C  G    Am  F    C  G  C
今は・・・  動かない その・・・
C  G   C G  C       G  C   G
百年・・・ チク・・・ おじいさんと・・・ チク・・・
C  G    Am  F    C  G  C
今は・・・  動かない その・・・

ダウンストロークで弾いていくと、この曲に聞こえただろうか?
Cではじめるとちょっと高めに歌わないといけないし、厳密に曲にコードが合っているわじゃないけれど、上に書いた簡単なコードだけでそれらしく聞こえるんじゃないだろうか。

なに?「僕がやりたいのは童謡じゃないやい!BEATLESなんかをやりたいんだ!童謡するなら金をくれ!(古)」だと!
じゃ、こういうのはどうだい?

Let it be (Beatles)

     C        G      Am        F
When I find myself in times ・・・ Mother Mary・・・
C        G          F
Speaking ・・・ wisdom   Let it・・・※
上をもう一回繰り返し
Am     G      F      C
Let it・・・、Let it・・・、Let it・・・、Let it・・・
G       C        F
Whisper・・・ wisdom、Let it・・・※

エンディング F→4弦2フレット単音→4弦開放単音→C→5弦1フレット単音→5弦開放単音→G→F→C
※のところで4弦2フレット単音→4弦開放単音→C

ほら、大きな・・・と大差ないけれど、ダウンストロークで優しく弾くと、感じ出るんじゃないかい?
基本はどれも同じってことだ。
単音に移るところは難しいかもしれないけれど、曲にメリハリが出るから練習してみてくれ。

ブラウザの設定やフォントによって、コードと歌詞の表示がずれるらしい・・・
君の音感でコードの位置を修正して弾いてくれ。

弾けるようになったら(なってなくてもいいから)、君のギターを持ってしらいんがたへ飲みに来てくれ。
手が空いてる時だけだけど、ギターの話をしようぜ!

というところで、今回はここまで。

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